2024年02月15日 15:13

ユーピーアールは、2023年8月より実証実験を行っていた「DXタグ」を活用した牛の発情・体調不良の検知について、全国各地での実証実験を経て、1月より4道県6か所の牧場等にて、商用運用を開始した。
「DXタグ」は、物流現場で利用されている「スマートパレット」に搭載されているアクティブRFIDタグを小型軽量化し、さらに機能を追加したもの。「DXタグ」を牛の首輪に装着し、専用リーダーを牛舎等に設置するだけで、「DXタグ」内の加速度センサーにより飼育牛の活動量を測定し、発情・体調不良の検知を容易に行うことが可能だ。
同社は、畜産業界の人手不足や牛の発情管理に関するノウハウの属人化等の課題を抱える牧場主の人々と対話し、「DXタグ」を用いた課題解決の提案を続けてきた。現在、全国12道県の牧場にて「DXタグ」による牛の発情・体調不良を自動検知するソリューションの実証実験を行っており、その内4道県6か所の牧場等にて「DXタグ」の正式導入が決定した。これを受けて、同社は「DXタグ」による牛の発情・体調不良を自動検知するソリューションの商用での提供を開始している。同ソリューションを利用することで乳牛および肉牛の発情検知が可能となるため、様々な種類の牧場で導入が期待できる。また、発情検知に加え、活動量をベースに発育不良の牛(特に育成期間)を検知する実証実験も開始している。
費用(概算)は、牛舎の場合:1頭あたり年間5000円、放牧牛の場合:1頭あたり年間1万円(すべて税抜)。