2024年02月02日 19:56

コプロテクノロジーは、半導体製造装置の保守点検を担うエンジニアの育成に特化した研修センター「セミコンテクノラボ」を2月1日に横浜市に開設し、同日より稼働を開始した。

経済安全保障リスクへの対応等を背景に半導体の国産化が進む中、半導体デバイスメーカーおよび半導体製造装置メーカーのエンジニア不足に応えるため、半導体製造装置の機械メンテナンスやフィールドエンジニア業務等を行える高スキル人財を育成し、半導体業界へ提供していく。

コプロテクノロジーとして初めて開設する本研修センターでは、大手半導体メーカー出身の一流エンジニアを講師として起用し、半導体業界で働くにあたって必要な「働く姿勢」や「安全意識」の徹底といった基本的な内容からスタートし、半導体や半導体製造装置に関する基礎知識のほか、修理や保守点検時に使用する工具の使い方、配線作業等のフィールドエンジニア業務についての実践的な研修を実施する。特に実技面では、実際の半導体製造装置を動かしながら、製造装置で修理箇所となりやすい部分の修理ノウハウを学ぶことができることが特徴だ。

本研修センターでは2025年3月期に年間100人程度の研修受講を見込んでいる。翌2026年3月期には約200人、向こう2年で累計300人程度のエンジニアを育成し、技術者確保が課題となっている業界大手の半導体メーカーや半導体装置メーカーの需要を開拓する計画だ。また、将来的には半導体工場が集積する九州、東北、北海道等にも拠点の拡大を検討していく。