2024年01月24日 16:10

東電物流、東京電力パワーグリッド(東電PG)は、電力業界初となる撤去電柱の特徴を生かした新たなパイル工法と、その工法に使用するアップサイクル製品を活用した事業を開始する。

両社が目指すのは、役割を終えた撤去電柱を有効な資源として、環境への負荷が少ない、リボーンポール・パイルへと生まれ変わらせ、再び社会に循環させる仕組みを構築すること。リボーンポール・パイルとは、道路拡幅や無電柱化工事で電柱を分割・切断して抜いた物から、健全な物だけを選別して、パイルとして切断・加工。全数を非破壊強度試験や中性化劣化診断などを実施し、合格品のみをパイル製品として利用するもの。

両社はヤマダホームズとの協業により、戸建住宅用の地盤改良材として適用するため、実証実験を重ねてきた。実証実験の結果、従来の住宅用地盤改良工事と比べても十分な地耐力を保ち、従来工法の地盤改良材に比べ強度面・靭性面で優位性が発揮できると結論。それと共に、現状のリサイクル処理過程での二酸化炭素排出抑制に加え、材料価格変動の影響が少なく安定した製品価格の維持が可能になり、より付加価値の高い国内産杭状地盤改良材として採用できるものとの結論に至った。

この度ヤマダホームズにおいて、住宅業界初となる戸建住宅用の地盤改良材としてリボーンポール・パイルを用いた地盤保証付き工法の適用を開始する。