2024年01月24日 13:04

日本ペイント・インダストリアルコーティングスは、群馬県前橋市で行われる自動運転の実証実験に、同社開発の自動運転用特殊塗料「ターゲットラインペイント」を提供する。
バスなどの運転手不足が深刻化する中、国土交通省は、速度やルートなど特定の条件の下でドライバーが不要となる「レベル4」の自動運転を全国的に進めるため、各自治体に補助金を支給する「自動運転実証調査事業」を行っている。今回の実証実験は、「自動運転実証調査事業」の採択を受けて前橋市が実施するもの。前橋市は2025年を目途に「レベル4」の実装を目指し、2018年から実証実験に取り組んでおり、今回は第6回目の実証実験となる。
同実証実験では同社が開発した自動運転用の特殊塗料「ターゲットラインペイント」を新たに導入した。2月5日~29日の期間、自動運転バスが、「上毛電鉄中央前橋駅~JR前橋駅」間の約1キロのコースを走行する。「ターゲットラインペイント」は、車両に搭載したセンサーが、路面に塗装されたペイントを認識・追従することで、安定した自動走行を行う。これにより、自己位置測位系の完全二重系区間を拡大することで自動運転システムの冗長性を確保し、より安定した走行を目指す。
期間は2月5日~29日。実証実験の場所は、上毛電鉄中央前橋駅~JR前橋駅間(片道約1キロ)。