2023年12月07日 09:59

クラシエ薬品は、漢方薬市場の動向や、2023年に売上を伸ばした注目の漢方薬をまとめた「KAMPO OF THE YEAR 2023」を、12月6日に発表した。

半世紀以上にわたって暮らしに寄り添った漢方薬を提供してきた同社では、漢方薬の最新動向を「KAMPO OF THE YEAR」として取りまとめ、2022年末に初めて発表した。この企画は、漢方薬市場の動きから生活者が抱える不調を読み解き、同社独自の視点で漢方のトレンドを予測することを目的に、漢方薬を通じて1年を振り返るきっかけになればとの想いで実施している。本格的に脱コロナの時代を迎えた2023年は、制限緩和により人々の生活も変化し、漢方薬の需要にも影響が表れている。こうした漢方薬市場の動向を分析し、「KAMPO OF THE YEAR 2023」として発表する。

一般用漢方薬市場において、1月~10月の期間で最も伸長率が高かった漢方処方は、しわがれ声やのどの痛みに対応する「響声破笛丸(きょうせいはてきがん)」という結果になった。2位・3位には咳関連の処方である「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」「五虎湯(ごことう)」が入り、上位3位は全て「のどの異常」に関連する処方がランクインしている。のどに関する処方が伸びた要因としては、新型コロナウイルスの影響で以前よりも咳への対処意向が高まったことで、セルフメディケーション需要が高まったことが推察される。

クラシエ薬品