2023年12月04日 16:16

ココロミルは埼⽟県横瀬町と連携。同社が提供する小型心電計を活用したホーム心臓ドック(R)によって不整脈リスクを早期発見し、寝たきりを予防するプロジェクトの実証実験を開始する。
寝たきりの原因の1位は脳卒中(34.5%)で、要介護・支援の原因の1位も同じく脳卒中(18.5%)。介護要因として割合が高い脳梗塞のうち、3分の1は「心房細動」という不整脈が引き金となって発症する。日本の寝たきりの20%、実に5人に1人がこの心房細動による脳梗塞が原因で、発症すると社会復帰できる確率は20%以下と言われている。
ココロミル検査は、ウェアラブルな小型心電計を用いたもので、自宅で誰でも簡単に心電図を計測することが可能。計測した心電図データは、同社の専門医師・臨床検査技師が解析してレポートを渡す。今回の実証実験では、町内総人口の1%である約80名(最大)の住民で、疾病リスクが高まる50~70歳、尚且つ就労世代の子がいる人を対象とし、郵送でデバイスを配布。年2回の装着で、日常生活を送りながら計測を行ない、長時間心電図のデータを取得する。
脳梗塞のうち、原因の3分の1を占める「心房細動」のリスクを早期発見することで、健康寿命の延伸による社会保障費の削減および、介護による離職を回避。生産労働人口の減少を予防することを目指す。