2023年11月15日 12:52

福翠会は、日本財団「子ども第三の居場所」の採択を受け、10月1日、家でも学校でもない子どもの新しい居場所である子ども第三の居場所「フリーダムいちごっこ」を開所した。
「子ども第三の居場所」はすべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設している。「子ども第三の居場所」では、特にひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食、発達の特性による学習や生活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、各々のおかれている状況により困難に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供している。
福翠会は、1991年7月に設立以来、長崎県を中心に保育所や高齢者施設の運営をしてきた。今回、長崎県において困難を抱える子どもが増加していることや、みはる台小学校区に学童が一か所しかなく、放課後に子どもが安心して過ごせる居場所が足りない状況を受け、「フリーダムいちごっこ」を開設する運びとなった。
「フリーダムいちごっこ」は、主に小学生を対象とし、地域の人々との交流や体験を通じて人と関わる力や自己肯定感を育む場所。また、ゆっくり朝ごはんを食べられない家族向けに、毎週火曜日7時から子ども無料、大人100円で朝ごはんを提供する。福翠会が所有する拠点近くの山では、栗拾い等の自然体験ができるほか今後は季節に合った野菜を畑に植えて収穫し、郷土料理をつくる等の食育を行う予定だ。
所在地は長崎県諫早市栗面町315。