2023年11月10日 19:01

イーディーピー社は、大型単結晶を開発し、人工ダイヤモンド製作用大型種結晶並びに半導体用大型基板を、11月10日に発売した。

同社は大型のダイヤモンド単結晶を制作できることを主要な優位点としており、人工ダイヤモンド(LGD)生産用種結晶や基板、光学部品を販売してきた。8月24日、それまで種結晶では12x12mm、基板等では10x10mmが最大形状だったが、どちらの製品も14x14mmを最大形状として販売を開始。その後も引き続いてさらに大型の結晶への要望があり、今回15x15mmの結晶についても製品に加えることとした。

これにより、これまで販売してきた種結晶を使った場合に比べ、より大型の宝石を製作することが可能になる。ラウンドブリリアントカットの宝石の場合、製作可能な宝石は10カラット以上となる。また、プリンセスカットやオーバルカット等のラウンドブリリアント以外のカット形状の場合には、さらに重量の多い(大カラット数の)宝石を製作することが可能。

また、研究用基板等としては、これまで以上の大面積基板を使ったデバイスの開発が可能となる。15x15mm基板は従来はモザイク結晶しか適用できなかったが、単結晶であることから、結晶粒界の影響を無くすことが出来る。また結晶粒界が影響を及ぼす光学部品等においては、大面積が実現できたことによる新たな応用も期待できる。