2023年10月31日 17:17

エクサウィザーズは、福井県が生成AIサービス「exaBase 生成AI powered by GPT-4」を利用し、全庁での生成AI利活用の実証を開始したことを明らかにした。exaBase 生成AIは、セキュリティや管理・運用の機能を実装した法人向けのChatGPTサービス。

福井県は2023年6月14日から7月31日にかけて、生成AIサービスの有効な利用法や課題を把握するため若手職員による実証を実施。タスクフォースを設置し、利用に適した業務やそれに対する効果、利用にあたっての課題や留意点、適切な回答を得るためのプロンプト導出を主として検証を行った。

その結果、タスクフォース全体で1700回利用し、同メンバーの約95%が「生産性向上に寄与する」と評価。多くのメンバーが、AI相手のブレインストーミングや、文書のドラフトの作成に利用し業務量の高い削減効果を確認した。AIから得る新しい異なる視点により、業務の質も向上したと評価している。ブレインストーミングでは新規施策による新事業の促進、ドラフト作成では住民への特定業務のお知らせ文書、そして議会答弁案の作成など様々な対象を検討。Excelマクロによる帳票作成の自動化などのプログラミングの分野でも大きな効果を発揮している。

同県では、全庁でexaBase 生成AIを業務で利用可能な環境を構築し10月10日から運用を始めており、職員の生産性向上に活用していく予定。詳しくはこちら