2023年10月31日 15:28

アプラ社は、さまざまな調査データより読み取った声優業界の変化についてまとめ、その結果を公開した。

2002年~2021年の調査によると、国内外ともに右肩上がりで、過去10年でアニメ産業の市場規模は倍増。アニメの制作本数に関しても増加傾向にある。少子化が進んでいるにも関わらず、アニメの人気上昇・市場の拡大が見られるということは、経済力のある大人からの人気が高まっていると考えられる。

また、アニメの人気上昇に伴い、声優の需要も増加。声優のデータベースとして業界でも使われている「声優名鑑」に掲載されている声優の数を比較すると、2011年には988人だったのに対して2021年には1562人と、10年で約1.5倍に増加している。さらに、声優の人気が高まり志望者も増加しており、声優を志望している人は30万人と言われている。しかし「声優の収入実態調査」(回答数260件)の調査では、7割の人が年収300万円以下と回答しており、「声優」だけで食べていくことの難しさがデータからも読み取ることができる。

声優として活動するにはさまざまな壁が存在し活動が困難なため、ボイスプラネットはプロジェクト参加者に対して広告ナレーションや広告モデルのコンペを開催した。仕事を創出する目的のもと行われ、コンペ形式で選ばれた人には同社の広告のモデル・ナレーション出演を依頼している。今後も定期的に開催し、声優活動者の一助を担っていく。