10月2日付で、障がい者のための就労支援事業所「TeToTe」を運営する障がい者雇用支援機構「てとて」は、「全日本青少年eスポーツ協会 / Gameic」と連携協定を締結した。障がい者向け就労支援事業所とeスポーツ協会との連携は、国内初の試み。

TeToTeでは、障がいをもつ人の一般就労を目指すための職業訓練や、就職活動の支援を行なっている。福祉施設利用者が、特に若者を中心にゲームに夢中になり、「好き」を見出している現実に直面。この「熱量」・「やりたい」という気持ちを就労に繋げていく方法論を開発し、実施することを目標としている。一方、Gameicは、eスポーツをはじめとしたオンラインの世界と、現実をよりシームレスに繋ぐことにより、より豊かな選択肢のある世界の実現を目指している。

今後、Gameicのeスポーツに関する経験と知識、また、国際eスポーツ医学会とともに実施している「eスポーツを科学する」取り組みの知見を、TeToTeの就労支援ノウハウに重ねていく。

また、eスポーツによる動機付け並びに能力開発の中身を研究。さらに日常の訓練の中で、eスポーツとどう向き合って行くことが就労に必要なスキルアップに対して効果的であり、障がい者の経済的自立にも寄与できるのかを研究する。eスポーツをきっかけに、障がいをもつ人々の新しい可能性を導き出し、eスポーツを起点とする雇用や機会の創出を共に紡ぎ出すことを目指す。