2023年08月25日 16:10

埼玉県は、車載用リチウムイオン電池等を再資源化している太平洋セメント及び松田産業と連携。家庭用リチウムイオン電池等の効率的な分別や、レアメタルの回収を目的とした実証試験を行い、サーキュラーエコノミーの推進を図る。

スマートフォンやモバイルバッテリー、電子たばこといった身近な充電式電化製品の多くに、リチウムイオン電池が内蔵されている。リチウムイオン電池に含まれるコバルトやニッケルなどのレアメタルは、メーカー等が自主回収している製品を除き多くが有効に活用されていない。また、リチウムイオン電池が適切に分別されず家庭ごみに混入し、収集運搬時 や処理施設等における火災発生の原因となっている。

このたびの実証試験では、県内2市(狭山市及び上尾市)が家庭から回収し保管している、使用済みのリチウムイオン電池やリチウムイオン電池を含む小型家電(モバイルバッテリー・電子たばこ)等が対象。安全で効率的な分別方法の検証として、有価物として取引するために、市町村の負担が少なく、安全な分別方法(分かりやすい作業手順や見本)を検討。また、どのようなレアメタルがどれくらい含まれているのか、回収コストを含めて調査する。

実施期間(予定)は令和5年9月~令和6年2月。埼玉県が全体のコーディネート、協力市との調整等を、太平洋セメント社が、熱処理(レアメタル等の回収の前処理)を担当する。