2023年07月25日 19:02

順天堂大学と日本IBMは、メタバース上で入院患者との面会ができるメタバース面会アプリ「Medical Meetup」を共同で開発し、7月31日よりアプリストアでの一般配信を開始する。
入院している患者にとって家族や親しい人との面会は、ストレス軽減や癒しを与え、病気に立ち向かう力にも繋がってくるほど重要と言われている。しかし、高度な医療を受けるために入院していると容易に面会ができなかったり、感染症の流行等で面会の制限を受けることもある。また、身じたくや装いなど面会をすることへの気遣いや遠慮、時間的な制約によって面会がかなわないことも少なくない。電話やオンライン面会は、このような状況下でも気軽に使えるコミュニケーションツールとして多く利用されているが、対面のような「ぬくもり」に欠けるところがあった。
「Medical Meetup」では、患者と面会者のアバターがリゾート施設等の非日常空間で会話をしたり、お出かけや乗り物での移動、ハイタッチ等で擬似的に触れ合えるなど、通常の面会の枠を超えた体験を楽しむことができる。また、8月1日より順天堂医院小児医療センターに入院している小児患者と家族がメタバース面会アプリでふれあう機会が増えることでより元気で心穏やかにすごせることを目指した運用・臨床研究を開始する。順天堂大学と日本IBMは今後、同面会アプリを、他の医療機関へ展開したり、講演会・遠隔診療などへユースケースを拡張していくことも検討していく。
価格は無料。配信開始予定日は7月31日。