2023年07月12日 19:49

paralreal(パラレアル)は、6月に、熊本県苓北町から同町のイノベーションマネージャーへの就任要請を受け、7月14日に就任式を行う。今年度、地域総合整備財団(ふるさと財団)の地域イノベーション連携(LIP)モデル事業と連動して、高齢者向けのメタバースサービス事業の企画創出とメタバースの実証に取り組む。

町職員・訪問相談員は、高齢者を訪問し会話する中で「孤独で不安な気持ちを抱える高齢者の増加」を実感している。特にコロナ禍により人が集まる機会が減少し、閉じこもってしまうケースが増えており、心身の健康不安につながる事が危惧されている。

同社ではその課題を、メタバースを活用した相互コミュニケーションツールにより、仮想空間上での交流の場を提供。さらに高齢者同士だけでなく、中学生との交流も行うことで、メタバースへの拒否感や、消極的な気持ちを取り除くことができ、課題の解決に大きく寄与すると考える。直接人と会って話すことのない空間だからこそ、気楽にコミュニケーションを取ることができ、「外に出て人と会話しようと思う前向きな気持ちの醸成」につなげていく。

運営体制の自走化に向けた教育研修支援の一環として、地元の中学生にメタバースと本町の高齢者の課題について学習させ、「閉じこもり解決ワークショップ」を開催。優秀アイデアについては実証も行う。令和5年度はメタバース連動型エイジテックサービス創出事業の事業スキームを構築し、本格的な実証実験は令和年6度以降の実施をめざす。