2023年05月10日 16:04

電気計測器製造業の中国計器工業は、映像解析AIプラットフォーム「SCORER(スコアラー)」を運営するフューチャースタンダードの、AIカメラを活用した魚族計測システムのを採用。このたび、成果を創出したことを明らかにした。
採用のきっかけは、中国計器工業より、河川の生態調査にAIカメラを活用できないだろうかと声がかけられたこと。同社では様々検証した結果、任意の魚族を検知し、自動カウントができたり、河川の異物漂流時を検知したりなどの活用ができることがわかったため、採用に至ったという。
既存システムでは、落ち葉やゴミ、光の反射や波の揺らぎにより誤計測があったが、計測対象をAIに学習させることで、魚族だけの正確な計測に成功した。また、今回は「アユ・サケ」を学習して調査を実施。その結果、アユは夜中に遡上とは逆方向に移動する魚族をAIが検知し、他の魚族に追われているなどの生態が判明した。採用された魚族計測システムで河川を撮影することで、任意の特定魚族検知と自動カウント、異物漂流時のアラート通知、画像から新たな生態系を把握、環境アセスメントへの対応などの成果を創出。また、気象条件による分析も行えるのでは?と新たな仮説も創出した。
中国計器工業では、「既存システムは誤計測が多く、最終的には人間系で対応していたので大変だった。今回のシステムを導入したことにより、人間系の対応が大きく減った」とコメント。魚族計測システム詳細はこちら。