2023年05月10日 15:40

DATAFLUCTはパイオニアとの共同開発で、自動車通勤のCO2排出量の可視化と削減を支援する新サービス(「becoz drive for employee」)を、5月10日より提供開始する。

本サービスでは、スマートフォン向けサービスで専用のアプリ経由で取得したドライブGPSデータから、パイオニアのPiomatix for GreenでCO2排出量やガソリン消費量を計算。渋滞を回避しやすい時間帯に通勤したり、独自に定義されたエコドライブ度を評価する「エコドライブ指数」で規定点数以上を獲得したりすることでポイントが貯まる仕組み。貯めたポイントは、企業の福利厚生サービスとして割引券やクーポンに交換できる。

スマートフォンのみで利用できるため、手軽に導入・管理することが可能。企業や自治体にとっては「雇用者の通勤(スコープ3、カテゴリ7)」のCO2排出量を把握でき、自社のCO2排出量の正確な算定や削減計画に役立つ。また企業での導入が進むことで通勤時間帯の道路の渋滞緩和にもつながり、社会課題の解決にも資する取り組みとなる。

大企業でのスコープ3の算定や削減は非常に難しく、プライム市場に上場する企業のスコープ3開示度はわずか22.4%に留まっている。本サービスは、スコープ3のうちカテゴリ7にあたる「雇用者の通勤」に着目し、その可視化と削減を促進。日本国内の自動車通勤市場は2681万人規模にのぼる巨大な市場であり、フレックスタイム制を採用する企業が時差出勤を推奨することにより、大幅なCO2削減効果が期待される。