2023年04月25日 12:46

ダイナミックマッププラットフォーム、ソフトバンクおよびビーブリッジの3社は、空間IDを活用した、配送ロボットとARナビゲーションのデータ共有に関する実証実験を実施した。

空間IDとは、3次元空間をボックス状に切り分けることで、空間情報の基準が異なる場合でも、一意に位置を特定できる規格を指す。このたびの実証実験は、デジタル庁から受託した「デジタルツイン構築に関する調査研究」の一環として行われたもので、2023年2月に東京ポートシティ竹芝で実施された。

実証実験では、空間情報(ロボットの配送地点や建物内の情報)や地図情報などのデータに紐付け。それによって、ソフトバンクが開発した配送実証向けの自律走行ロボットや、ビーブリッジが提供するARナビゲーションアプリといった、異なる企業のシステム間でデータを共有することができた。この仕組みで共有されたデータを活用することで、地図の作成や位置情報の登録などの作業を効率化することができる。

例えばソフトバンクの場合、従来自律走行ロボット用の地図の作成にかかっていた工数を、最大8割程度削減できると考えられている。またビーブリッジの場合、より効率よく、正確なARナビゲーションを提供することが可能に。今後3社は、実証実験で得られた知見を基に、さまざまな企業のシステム間でデータの共有を進めることで、自律走行ロボットをはじめとする空間IDの活用事例の拡充を進めていく。