2023年04月21日 16:10

釣り人向け釣果記録アプリ「FishRanker」を開発するSIIGは、デジタルベースキャピタルと連携。クロマグロ遊漁における採捕報告アプリへのAI魚種判別、及び重量推計機能の実証実験を開始する。

クロマグロについては、中西部太平洋まぐろ類委員会で決定した国際的な資源管理措置に基づき、漁業者に対して厳格な数量管理を実施。遊漁者についても、令和3年6月から広域漁業調整委員会指示による規制が導入された。委員会指示により、クロマグロを採捕した釣り人は水産庁へ魚体重量などの情報を報告申請する義務が課されており、現在LINEアプリを活用した報告システムや水産庁Webサイトからの報告システムが整備されている。

現行の報告システムでは、アプリ及びWebサイトにおいて情報を手入力する必要がある。本事業において開発するアプリでは、魚体の写真を撮影することで、魚種を判別し、体長を測定、重量を推計することが可能。その後、自動で報告フォームへ遷移することで、アプリ利用者の利便性を高め、採捕報告の報告数や情報精度向上につながる。

また、採捕が禁止されている小型魚(重量30kg未満)について、推計重量で30kgに満たない可能性がある場合には、リリースを促す警告文が表示。誤って小型魚が採捕されることを未然に防ぐ。令和5年4月よりシステム開発を開始し、年内のリリースを予定。実際にアプリを利用する遊漁船船長や釣り人からの意見を参考に、アプリの改修を行いながら、より手軽に採捕報告ができるアプリを目指す。