2023年03月06日 15:43

日本一の仮設水処理技術を持つ、セイスイ工業は、製造業の経営者・役員103名を対象に、製造業のコスト削減に関する実態調査を実施した。

その結果、まず約7割が、継続的なコスト削減の取り組みを実施していることが分かった。具体的には、「製造工程の積極的な見直し・改善」が69.0%で最多。その他にも、「廃棄物量の削減」や「設備保全の徹底」など、様々な取り組みによってコスト削減を図ろうと努力がなされていることが明らかとなった。一方で、コスト削減の取り組みができていない場合の理由として、「運用人材の不足」や「生産性低下などのリスク懸念」が挙げられており、人手不足によって、コスト削減を図りたくても図れない実態がうかがえる。

また、コスト削減による増益以外に期待するメリットとして、具体的には約7割から「生産性向上」という声が挙がった。その他にも、「経営の安定化」や「品質の向上」、引いては「企業体質の変革」から「従業員のモチベーションアップ」まで、コスト削減は多くの製造業経営者にとって、多くのメリットを得られる取り組みという認識のようだ。

今回の調査では、原材料の高騰や円安が叫ばれている中で、製造業の経営者がコストを削減し、より生産性を向上させるよう努めていることが判明。コスト削減は増益以外にもたくさんのメリットを見込むことができるため、今後もコスト削減に対する積極的な取り組みが行われるとみられる。