2023年02月24日 15:32

創業400年続く老舗高級佃煮メーカー・総本家新之助貝新は、HPの改修、人気商品を筆頭にした新商品開発など、全体で計7種の商品リニューアルを行った。加えて、今後の世界展開も見据え、シンガポール向けECサイトも開設した。

現在の人気商品である素材「アサリ」は、国産の漁獲量が十数年に渡り減少傾向が続いている。農林水産省「海面漁業生産統計調査」によると、国産のアサリの漁獲量は2016年以降1万トンを下回り、2011年から2020年にかけておよそ1/7程度の漁獲量に減少しているという。同社は400年の伝統を守り、江戸時代から変わらない製法にこだわり抜いてきたが、漁獲量の低下や食材・魚介類の価格高騰も相まって、ついに存続が難しい状況となってきた。そこでこの度、24年ぶりの新商品開発と同時に海外需要を狙い、シンガポール向けのECサイト開設に踏み切ることとなった。

今回の新商品のテーマは、新しい志ぐれの楽しみ方を提案する、お酒に合う「酒トモ」。従来と変わらず、白いご飯やお茶漬け、トッピングにもぴったりの商品だが、お酒のつまみとしても楽しめる味わいにこだわった。

中でも「志ぐれ ゆずとあさり オリーブオイル漬け」「志ぐれ 辛味噌」は、江戸時代から受け継がれるたまり醤油を使い、伝統の製法「浮かし炊き」した素材を使用したこだわりの逸品。また新商品開発に伴い、HPやCIを刷新。従来のロゴマークの印象を保ちつつ、日本の上品さや老舗の重厚感を表現した。