2023年02月13日 09:14

大東建託は、3月より、社内ベンチャー制度「ミライノベーター」から誕生した新規事業で、部屋を貸したい自主管理の賃貸建物を所有するオーナーと、部屋探しをするユーザーを無料でマッチングするWebサービス「自ら賃貸」の実証実験を開始する。
昨今拡大する不動産投資や、対策が求められる空き家問題を背景に、20代~40代の不動産投資家、実家の空き家問題に直面する子・孫世代、ライフスタイルの変化で不要となった住宅を抱える所有者は増加傾向にある。こうした人々を対象に、賃貸経営のノウハウ・スキルを共有するコミュニティや企業が登場している。そこで、同社がこれまで賃貸事業を通じて蓄積してきた様々なノウハウを活かしながらも、既存の事業の型に囚われない、「不動産オーナーの獲得チャネル」として「自ら賃貸」を考案した。同サービスは、2021年に行なわれた第3回ミライノベーターにおいて、最終審査を通過した事業案のひとつ。2022年4月より開発を始め、同年7月より法規制の検証などを行い、事業化に向けた実証実験として、今回のサービス提供に至った。
同サービスにより、オーナーは自ら入居者を募集することができるため、本来、募集の際に必要な仲介手数料が不要になる点が特徴だ。同サービスの利用は無料。また、同社グループによる賃貸保証サービスや火災保険の販売代行サービスも利用できる。同社では、3月中に、賃貸建物オーナーと部屋探しをするユーザー、合計2000人の利用を目指す。