2023年02月08日 13:05

AIを利活用したサービスによる社会課題解決に取り組むエクサウィザーズとロイヤルホールディングスは、AI技術を用いた飲食業における新たな顧客体験創造に向け協業を開始した。本協業では、「食」×「ホスピタリティ」×「テクノロジー」による最初の取り組みとして、天ぷらにおける衣の形状や適切な揚げタイミングの判定等を可能にする調理AIを開発する。

まず、天ぷら調理における技術の可視化・自動化に向け必要となるデータ・プロセスを設計し、分析を行う上で必要となるセンサーや取得すべきデータ形式などを定義。そのうえで、明示化されていない作業単位の切り出し等を行うことでデータ収集基盤を構築する。次いで、温度や音声、動画像などのマルチモーダルデータを元に多数のアルゴリズムを用いて、美味しく見た目も良い天ぷら調理を行うために寄与度の高い因子を特定し、AIに学習させる。それにより、衣の形状や適切な揚げタイミングの判定等を可能にする調理AIを開発する。

なお、exaBaseの「exaBase ロボティクス」では、盛り付けという言語化できないデザインセンスをAIに学習させることで、ミシュラン2つ星シェフの熟練技能を再現した世界初のパンケーキ盛り付けAIロボットの開発に成功している。

本取り組みでは、それらの経験・ノウハウ・技術アセットを活用。熟練かつ繊細な技術を要する調理を自動で行うAI調理ロボットの開発なども視野に、AI技術を用いた飲食業における新たな顧客体験創造の実現を目指す。