2022年12月28日 09:54

アークエッジ・スペースは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から、長周期彗星探査ミッション「Comet Interceptor」における超小型探査機のシステム開発メーカーに選定された。

アークエッジ・スペースは、東京大学で培った超小型人工衛星の開発技術や利活用技術を元に事業化を行うことを目的として2018年に創業した。現在、超小型人工衛星を中心とする多種類複数の人工衛星生産体制を構築し、超小型人工衛星、地上局整備、関連部品の設計・製作などのハードウェア事業に加え、人工衛星運用サービスの提供、関連するソフトウェア開発、教育・コンサルティングなどの各種事業を幅広く展開している。

「Comet Interceptor」は、欧州宇宙機関(ESA)とJAXAの共同ミッションで、2029年度の打ち上げが予定されている。親機1台(探査機A)と子機2台(探査機B1、B2)により構成され、日本からは子機のうち1台の超小型探査機B1の提供を行い、アークエッジ・スペースが探査機システムの開発を担当する。本件はJAXAの深宇宙探査機システムの開発メーカーとして、宇宙スタートアップ企業が選定された初めての事例であり、アークエッジ・スペースは、これまで培った超小型人工衛星の技術を活かして、人類として初めてとなる長周期彗星の直接探査ミッションに貢献する。今後の予定としては、2026年度予定のESAへのフライトモデル引き渡しに向けて、アークエッジ・スペースは「Comet Interceptor」の超小型探査機の開発を進めていく。打ち上げは2029年度に予定。

アークエッジ・スペース