2022年12月22日 16:20

セイコーエプソンは、11月に茅野市蓼科で実施したウェルネステレワークにおいて、自社開発のウエアラブルデバイスとバイタルデータ分析アルゴリズムを用いて、集中度や睡眠を可視化した。同プログラムの効果を科学的に実証することで、地域資源を生かした地方滞在型テレワークやワーケーションの取り組みにも弾みがつくことが期待される。
茅野市は、交流人口拡大事業の一環として、個人のパフォーマンス、心身の健康の実現に寄与するウェルネステレワークのプログラムを、森ビルと実施している。これまでは、参加者から集中度の向上など効果を実感したという声があった一方、その効果について定量的なデータで立証できていない、といった課題があった。
そこでエプソンは、医療機関との共同研究において性能が実証された、腕時計型および上腕装着型センシングデバイス(技術検証用)と、心拍変動データを分析するアルゴリズムを活用。自身の睡眠状態の把握や、これまで難しかった集中度の可視化をおこなった。プログラム参加前と参加期間中、このセンシングデバイスを装着してもらい測定した結果、データから算出された集中度と参加者の体感が一致するエビデンスを得ることができた。
また集中時間は、参加前に対して18人中11人が増加し、累積で56%増加。さらにデータを用いて、各業務の集中度や睡眠の質を参加者にフィードバック。自身の気づきを促し、個人のパフォーマンス向上、心身の健康につながるセルフケアのきっかけとなることがわかった。