2022年12月05日 09:02

イトーキは、「コーヒー豆のかす」を活用したボード「Coffee Grounds board」を12月7~9日に東京ビッグサイトで開催される「エコプロ2022」の環境再生保全機構および三重大学木質分子素材制御学研究室の2ブースで参考展示する。

イトーキは、三重大学、ダルトンと、ドリップ後に出る「コーヒー豆のかす」の活用について共同研究をおこなってきた。この研究の一環として試作したボードが「Coffee Grounds board」だ。日本では年間約40万トンのコーヒー豆が輸入されており、カフェやレストラン、コンビニエンスストア、家庭などを通じた消費量が増加していることに伴い、コーヒー豆のかすの廃棄量も増加している。サステナブルなエコ素材として注目され、早い段階から消臭・脱臭効果に着目した活用方法などは進んでいたが、今回の三者による研究では、廃棄を減らし、環境負荷を軽減するとともに、家具に活用することでアップサイクルな製品へと生まれ変わらせることに挑戦した。

「Coffee Grounds board」のボードに採用したコーヒー豆のかすからできたプレートは、石油系樹脂を使わず、天然系素材のみを用いて成形した「オールバイオマスプレート」。また、プレートを接着した芯材も木製であり、製品のすべて植物由来となっている。イトーキは今回製作した「Coffee Grounds board」を通して、コーヒー豆のかすの新しい利用法を提示するとともに、今後も廃棄物の有効利用、循環型社会構築への貢献、石油系プラスチックを使わない脱炭素社会への貢献を目指していく。

エコプロ2022HP