2022年11月29日 16:17

マツモト建築芸術祭実行委員会は、「マツモト建築芸術祭2023」の開催を決定。アーティストの作品制作や運営資金を募るため、11月29日~12月26日までの28日間、300万円を第一目標に、クラウドファンディングで支援を呼びかける。
松本市には、「松本城」と、近代学校建築として初めて国宝に指定された「旧開智学校」という2つの国宝がある。商業の街として発展し戦禍を免れたことから、市内には明治から昭和期にかけてのノスタルジックな建築物が数多く残る。なまこ壁の土蔵造りの建物や、正面を西洋風に装飾した「看板建築」といわれる店舗兼住宅など、日本の近代化を象徴する建物だが、近年取り壊しが進んでいる。
松本の遺産である名建築の価値を再認識し、保存への機運に繋げたい。松本市内で観光業を営む有志により、2022年1月に「マツモト建築芸術祭」が始まった。2022年に開催した第1回「マツモト建築芸術祭」では、明治から昭和期の建物を中心とした19カ所を会場に、1会場1アーティストというスタイルで、空間設計にもこだわり展示。県内外から6万5000人もの来場者があり、数多くのメディアにも取り上げられた。
実行委員会では、多くの人に松本の街並みを形作る名建築の存在を知ってもらい、再生事例を増やすため「マツモト建築芸術祭」を継続開催することを決定した。第2回はチケット制での開催を予定しているが、今回クラウドファンディングに挑戦。支援金を、作品制作や運営資金に充てることで質の高い展示を続け、松本の名建築の良さを広く発信する。プロジェクト詳細はこちら。