2022年11月18日 15:42

住友商事は、キャラクターなど知的財産(IP)のライセンスビジネス向けマッチングプラットフォーム「CHARATARO(キャラタロウ)」の本格事業化に向けた実証実験を開始した。
有名なキャラクターIPを使用した嗜好品や子ども服など、さまざまなコラボレーション商品であふれるライセンスビジネス。IPは漫画やアニメのキャラクターにとどまらず、SNS発のキャラクターや、Youtuberなどのクリエイター、有名企業・商品まで多様化し、日々増加している。一方で、多くのIP保有者(ライセンサー)とIP使用者(ライセンシー)は、需給や条件を効率的に合致させる方法が少ないという課題を抱えている。ライセンスビジネスは、IPに知名度があるから成功するとは限らず、ターゲットに適したIPを選択することが重要になる。しかし、ライセンサーとライセンシーの出会いにおいては、展示会への出展や人づての紹介などアナログな手法が中心となっている。
「CHARATARO」は、IPのライセンサーとライセンシーが効率的に出会うマッチングプラットフォーム。ユーザーは、取引先一覧からターゲット、商材、時期などの条件をもとに自社の希望と合う相手を見つけ、商談を申し込むことができる。実証実験では、多くのファンを抱えながらも、リソースやコネクション、タイミングなどの問題でライセンスビジネスができていなかったIPのライセンサーたちを中心にプラットフォームを提供することで、従来の方法では難しかったマッチングが成立するか検証する。