2022年11月10日 16:01

東陽テクニカとネクスコ東日本エンジニアリングは、路面性状計測システム「TN-Twin Tracker(ツイントラッカー)」を共同開発。12月に、東陽テクニカより販売開始する。

高速道路の舗装路面は、安全安心かつ快適な道路空間を確保する上で、車両と直接接触する重要な構造物であり、適切な管理が求められている。しかし近年、断続的または局部的に陥没・段差を伴う突発的損傷が増加。現行の定期路面性状計測に加え、いかに鮮度の良い路面プロファイルデータを面的に収集・把握することができるかが課題となっている。

このたび開発された「TN-Twin Tracker」は、2万8000本のレーザーを同時に高速で照射しながら三角測量するという特許技術を活用。高速道路での時速80km走行時でも、走行車線と追越車線の2車線分の路面プロファイルの測定を可能にした。あらゆる車両のルーフ上に取り付けができ、簡便に測定することができるため、日常点検用の車両に搭載することで、路面性状計測を頻度高く行え、鮮度の良い面的路面プロファイルデータを収集・把握することができる。

また、高速道路だけではなく一般道路においても使用可能。道路管理、車両耐久試験や乗り心地試験といった自動車開発、運転支援開発、テストコース管理などでも利用できる。なお、11月24日~25日に開催される「ハイウェイテクノフェア2022」のネクスコ東日本グループのブースにて本製品を初出展する。