2022年10月20日 15:20

スギノマシンは、各拠点や部署に点在していたバリ取り技術を一カ所に集めた「バリ取り研究所 DbLS Deburring Labo at SUGINO」(DbLS)を掛川事業所内に設置する。
金属部品の加工時にできる突起を「バリ」と呼び、このバリを除去することを「バリ取り」と言う。近年、人手不足や生産性向上、危険作業の回避などを目的にバリ取り工程の自動化に対するニーズが高まっている。産業機械メーカーのスギノマシンは、コア技術としてマシニングセンタ等の切削技術、高圧水による洗浄技術、独自のフローティング加工によるバリ取り技術を持っている。これまでは各セクションでバリ取り関連商品を開発・販売していたが、昨今の製造業の変革により新素材や新しい製造方法が次々と開発される中、時代の変化に迅速に対応し、顧客との接点を身近にするため、関連する設備や技術者を一か所に集めたバリ取り研究所を設置する。
DbLSでは、顧客とテーマを共有し、一緒に答えを見つけ、商品と技術を開発し、品質の安定だけでなく、人手不足や不安全作業等の社会問題解決に貢献する。DbLSで得たノウハウやデータは各商品の開発部門にフィードバックされ、商品開発に活用。顧客と一緒に実機を見て打合せや、加工テストを実施し、曖昧なバリ取りの品質を明確にすることで、スギノマシンの商品だけでなく、広くバリ取りの研究を行い、トータルソリューション提案を目指す。
開設予定日は2023年春(予定)。場所はスギノマシン掛川事業所内(静岡県掛川市長谷1300)。