2022年03月22日 15:59

野原ホールディングスは、3月から、建材・インテリア市場に参入、新たな販路開拓を支援する。これは、京都府と西陣織・京友禅・丹後織物の、3産地の匠の技・独自性・ものづくりのすばらしさを国内外に発信し、産業の振興と持続可能な発展を実現することを目的としたもの。

伝統産業は高齢の職人も多く、市場規模が年々縮小。コロナ禍による外出・イベント実施制限等で、その傾向は加速している。そこで、建設産業における70年超の知見と実績・デジタル技術の利活用を強みとする同社は、コンソーシアムと共に、建築・空間デザイン分野で伝統工芸品に触れることで生まれる経験価値を創造。伝統産業の、新たなものづくり・市場開拓の支援と持続可能な発展に貢献する。

まずは、空間デザインに「京都の匠が生み出す伝統と革新のストーリー」という新ジャンルを創造するため、同社の強みを生かし、新たなサプライチェーンを構築。伝統工芸品をデザインに取り入れた、完全受注生産の建材・インテリア製品を市場投入する。

また、デジタルと紙を融合させたハイブリッド形式で、匠の技・独自性・モノづくりを可視化。デジタルツインカタログ「THE KYOTO MEISTER COLLECTION」(ザ キョウト マイスター コレクション)を、300部限定で発行・無料配布。

さらに、世界最大の建材等のデジタルコンテンツプラットフォーム「bimobject.com」にデジタルデータを掲載。更なるパートナーメーカーの開拓と、メーカーチャネルを活用した販売の仕組みを構築する。