2022年02月18日 12:00

富山県高岡市において、「高岡伝統産業青年会(伝産)」による大規模な展覧会「暮らしに生きる伝統のかほり展」が、2月26日より開催される。

同市で400年以上続く、鋳物・漆芸による伝統産業。古くは鍋や釜から始まり、武具の装飾・美術工芸・近代では仏具の製造など時代ごとにカタチを変え、現代まで続いてきた。このたび同展を開催するのは、真鍮・鉄・錫などの金属加工を専門とする職人や漆芸の職人、そしてそれらを全国へ販売する地元の問屋メーカーなど、約40名が加盟する若手組合。

展覧会のテーマは「技術の可能性を発掘」。展示される作品は、2021年の夏に全国から公募で選考された気鋭のデザイナー達と高岡職人がマッチングされ、約半年間のワークショップや開発によってできた、実験的な試作。今回のデザインマッチングでは、全国から41点の応募があり、集まった応募アイデアの中から伝産会員による厳正な審査が行われ、職人とデザイナーの制作が始まった。まずはデザイナーを高岡の職人工房へ招聘し、現場でのものづくりを紹介。改めてデザイナーのアイデアとのすり合わせを行い、約3カ月かけて試作を制作した。

展覧会ではこのマッチングで出来上がった新作を、初公開で展示する。また、技術紹介エリアでは、それぞれの工房が次のマッチングのために自社技術や商品を展示。制作チームによるトークライブ(オンライン生配信あり)も実施する。詳しくはこちら