2022年02月01日 09:41

マーキュリアインベストメント(MIC)とビジネスマーケット(ビズマ)は、M&A DXと企業情報ビッグデータを用いた投資先発掘のDX共同研究で業務提携および実証実験を開始した。
MICの投資戦略の1つに、中堅・中小企業による事業承継を支援する承継投資があり、承継投資をメインの戦略としたバイアウトファンドの運営を通じて、高い技術やノウハウを持ちながらも承継問題に悩む企業等への投資を行ってきた。また、ビズマは地域経済を支えながらも後継者不足などに悩む中小企業と志ある法人及び個人をつなぐプラットフォームの運営等を行っている。MIC及びビズマが蓄積してきたこれらの事業承継に係るノウハウをM&A DX社がデジタル・トランスフォーメーションすることで、事業承継の顕在層・潜在層の発掘を行うシステムを協働開発した。
中小企業庁等の調査によると、中堅・中小企業オーナーは、事業承継問題でM&Aを通じた解決を図る割合が限られているという調査結果が出ている。これは、事業承継の持つ重みや秘匿性の高さによる「心の壁」が存在するためであるとMICでは考えており、一朝一夕に状況が改善するものではないと認識している。そのため、MICとしては、事業承継に関する知識やノウハウを持つ専門家が潜在的な事業承継ニーズを持つ企業に対して積極的に発信を行っていくことが極めて重要な解決策になると考えている。他方で、的確に企業ニーズを拾い上げてゆくためには、上述のシステムを活用した効率的なアプローチが有効であると推測する。