2021年08月05日 18:09

日立社会情報サービスは、流行予測AIを活用し、医療機関を中心としたさまざまなデータに基づき地域別の感染症流行予報を提供する「感染症予報サービス」を販売している。このたび、本サービスの埼玉県さいたま市における導入事例をWebサイトに公開した。
令和元年度および2年度に、損害保険ジャパン、日立社会情報サービス、日立製作所の3社と埼玉県さいたま市が協創し、流行予測AIを活用した感染症予報の実証実験を行った。感染症予報は市民の感染予防に対する意識を高め、行動変容につなげることをねらいとし、実証実験では市公式LINEによるインフルエンザ予報の発信などを実施した結果、70%以上の利用者から継続的な情報配信を希望されるなど、市民生活の向上につながる成果を挙げることができた。
「感染症予報サービス」は、全国地域別の4週間先までの感染症罹患者数をAI(機械学習)によって予測し、その予報情報を提供するサービス。従来の「罹患してから対策を講じる」ではなく、地域別の感染症の流行を早期に把握し備えながら予防に取り組むことで、例えば共働き家庭であれば、子どもが元気で親も安心して働けるライフスタイルをめざして開発した。対象とする感染症はインフルエンザだが、今後順次拡大予定。新型コロナウイルスへの活用にも期待が高まっている。
「感染症予報サービス」では、4週間先までの地域別流行予報を4段階の色分けで提供、流行予測AIとビッグデータの活用により高精度な分析を実現、さまざまなユースケースに対応する。