2021年05月20日 16:48

ゼンリンと日立製作所は、長崎市における観光振興による地域活性化につなげることを目的とした観光型MaaSの実証実験に向け、協業を開始する。本協業を通じ、ゼンリンが2021年度中に長崎市で実施する観光型MaaSの実証実験において中核となる、サービス基盤の開発に、両社で取り組んでいく。

観光による地域振興は、多くの地方自治体において、地域経済の持続可能性を向上させる重要な施策の一つ。観光客の移動ルートの傾向や課題を把握し、的確に興味関心を捉えた魅力的な観光サービスの提供が求められている。ゼンリンは、今年3月23日に、長崎県、長崎市の協力のもと、長崎市にて観光型MaaSの実証実験を開始することを発表した。今回の実証において、日立は、ゼンリンの協業パートナーとして、観光型MaaS実証実験の中核となるサービス基盤の開発に共同で取り組む。

本実証実験では、長崎市を訪れる観光客を対象に、ゼンリンの地図情報と、日立のデジタルチケッティングおよび決済機能を組み合わせたアプリを開発。長崎市の魅力を再発見できる観光ルートの検索から、位置情報に基づく各種交通・観光チケットの購入、決済までをスマートフォンのアプリ上でシームレスに行える、観光型MaaSの実現に取り組む。本実証実験で得られたデータから効果検証を行い、観光客一人一人に寄り添った新しいサービス基盤を開発し、全国展開を目指していく。