2021年04月26日 10:38

TechMagicとフジマックは、共同開発した食器自動仕分けロボット「finibo」の実証実験を、ANAケータリングサービス協力のもと4月26日より開始する。

「finibo」は、最新の機械学習やロボティクスを活用し新たな食のインフラを創造するTechMagicと、業務用厨房機器総合メーカーのフジマックが共同開発した食器自動仕分けロボット。国内区間を就航している航空機へのケータリング業務を担っているANAC羽田工場では、従来コンベア型食器洗浄機が用いられているが、洗浄機から出てくる食器を仕分けてコンテナに収める作業に1~2人の作業者が関わっており、作業者の負担軽減とコストの削減が課題となっていた。

「finibo」は、複数のカメラで食器の位置と姿勢を画像認識する6次元コンベアトラッキング技術を搭載し、2台のロボットが食器整理を完全自動化。ANAC羽田工場での実証実験では、コンベア洗浄機とロボットアームを組み合わせ、食器の仕分けと収納のような繰り返し作業を「finibo」が担うことで、食器の取り出し工程を自動化し、作業者の負荷軽減と効率的な人員の配置の可能性を検証する。

今回の実証実験をもとに関係者と連携し、事業所に適合した改良を行い、本格稼働を目指す。今後も慢性的な人不足が見込まれる中、そして衛生管理の徹底が求められる中、抗菌・抗ウイルスの対応に優れた厨房施設の構築を目指していく。

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