2021年04月20日 18:35

AIプラットフォーム「AiBank.jp」は、AIで和牛を識別する鼻紋認証技術を開発し、特許を取得した。高度のニュートラルネットワークAIによる鼻紋認証技術の特許取得は、日本初となる。
和牛の需要拡大に伴い、供給側もより高度な品種管理を求めるようになったが、その重要手段の一つとして、鼻紋による個体識別が挙げられる。従来の鼻紋採取は、ローラーにインクをつけ、牛を保定した上、インクを素早く牛の鼻に塗り、最後に和紙を牛の鼻に当てて鼻紋を写す。鼻紋の採取に人手と時間が掛かるだけでなく、牛にもストレスを与え、時には口蹄疫などの病気にかかることも。
鼻紋認証技術はこれらの課題を解決し、デジタルの技術で農家の作業時間とコスト負担を1/20まで削減でき、全体的な生産効率の向上に大きく貢献することが期待される。AiBank.jpの鼻紋認証技術は、独自のディープラニングアルゴリズムによって、非接触での鼻紋採取・照合を実。スマホカメラで牛の頭をスキャンするだけで、牛の鼻を特定し、鼻紋を採取してデジタル識別情報をデータベースに保管する。個体識別の際も、スマホカメラで牛の頭をスキャンすれば、瞬時にデータベースと照合し、自動的に認証を行う。
AiBank.jp鼻紋認証技術は光の強さやカメラの種類など、環境とデバイスによる制限が少なく、スマホから高精度での鼻紋識別を実現。この認証技術によって、従来の家畜管理方法に大きな進歩をもたらすことが期待されている。