2021年03月19日 16:22

株式会社「浅野」とNature Architectsは、浅野の持つ金属加工技術と、Nature Architectsの保有する次世代設計技術を融合した、新しい板金加工プロダクト開発に向けた事業提携を行う。

浅野は1953年の創業以来、自動車、バイクの新機種開発の為の試作板金部品を製作してきた。現在は試作のみでなく、業界問わず年間3万種類以上の部品を製作・供給している。一方、Nature Architectsはメタマテリアルを活用することで、従来の製品設計を革新する設計アルゴリズム「DFM」を開発する東京大学発ベンチャー。DFMとは、メタマテリアルを用いて製品に必要となる部材ごとの機能を自在に設計し、図面を生成する設計アルゴリズムを指す。

両社の技術を利用することで、従来の金属では実現することが難しかった新しい機能を持った金属製品を実現できることが見込まれる。例えば、板金に適切な加工を施すことで、狙った方向にのみ柔らかい金属板を造形したり、従来では組立が必要であったヒンジ部分なども、1つの部材で実現することが可能になる。さらに折紙工学の知見を活用することで、1枚の金属板から複雑な造形物を組み立て無しで作ることも可能に。

今後は、浅野の持つ豊富な金属加工技術をベースとして、DFMを活用するとどのような新しいプロダクトを開発することができるかについて共同で検討を進めていく。