2021年02月25日 13:53

トップオフィスシステムが提供する、透析業務支援システム「dottoHD(ドットエイチディー)」が機能強化し、2021年4月5日(月)にリニューアルリリースする。「dottoHD」は、iPadを活用し、簡単な操作のみで透析条件設定や記録作業などの業務効率化を可能にするシステム。
通常の透析現場で行われている紙での透析記録管理は、記録に時間を要するだけでなく、計算ミスや設定ミスが発生する課題もある。本システムでは、透析管理をIoT連携することにより、ヒューマンエラーの改善と、災害時での対策としても効果を発揮する。そして今回のリニューアルでは、すでに活用している現場からの要望を拾い上げ、生体認証などの機能強化を行った。
2019年3月からの1年間で120件のヒューマンエラーがあった現場に本システムを導入後、0件になったという実際の導入効果も報告されている。また、今まで患者1名あたり120秒かかっていた透析条件の設定が30秒に、血圧や機器データを記録していた80秒の作業がボタン一つ押すのみになるなど、患者1名あたり約3分の業務時間短縮、1日あたりで約140分の短縮となったケースもある(ベッド24床、2クール)。
システムにより短縮された時間を、必ず人がやらなければいけない業務の部分に当てることで、余裕を持って丁寧に行えたり、コミュニケーションの時間に変えることで顧客満足度が上がるというような、現場の医療従事者にとっても患者にとっても良い作用をもたらす「透析医療のIT革命」となった。