2021年02月24日 17:53

子ども向けSTEAMプログラミング教育を行うプロキッズは、兵庫県姫路市と連携し、農業ロボット「ファームボット」の教材を制作し、授業を国内で初めて公開した。
今回は、リモートでファームボットを操作する姫路市の書写養護学校の生徒に対して、講師もリモートで授業を実施した。さらに、いつでもどこでも生徒が学び、その学習進度も把握しやすいよう「Code Land」という教材プラットフォーム上での教材閲覧し、学習をスムーズに行える環境を整えた。また、ファームボットのようなハードウェアでも動きを理解できるよう、動画も活用した。
授業当日は、中学部の生徒達が教室のパソコンから中庭に設置してあるファームボットのアームを遠隔操作で動かし、植物に水やりを行う操作などを学んだ。また、週末に学校に登校しなくても水やりができるよう自動設定を行い、農家の負担になる水やり作業を自動化することで、農業の負担軽減の可能性を肌で感じることができた。他にも、水やりをしすぎて根腐れしないよう、土壌の水分をセンサーで計測する方法も学習。授業に参加した生徒達からは「最初は難しそうだと思ったけど、実際にやってみると簡単だった」といった感想が寄せられた。
今回の授業では、土壌の水分量をデータとして活用するなど、データ駆動型農業の可能性を体験できたが、今後も同社では、農業版STEAM教育を通じて、ITを活用したスマート農業の実現を目指すことができる、アグリテック人材を育成していきたいとしている。