
オリンパスは、2月1日、グローバルの医療従事者を対象とした医療製品・手技に関する包括的トレーニングプラットフォーム「Olympus Continuum(オリンパスコンティニュアム)」を立ち上げた。
内視鏡をはじめとする医療機器を安全に使用するためには、トレーニングが不可欠。特に新興国では、経済成長にともない医療体制の拡充が求められている。一方で、例えば人口10万人あたりの内視鏡医数は、日本が25人であるのに対し、中国では2.2人、インドでは0.5人と圧倒的に不足しており、良質なトレーニングによる医師の育成が必要とされている。また、新興国だけでなく先進国においても、内視鏡をはじめとする医療機器を安全に使用するためには、医療従事者の様々なスキル、ニーズに合わせたトレーニングを実施することが欠かせない。
これまでも、同社は各地域で医療従事者向けに、消化器内科、消化器外科、呼吸器科、泌尿器科、婦人科、耳鼻咽喉科、脳神経外科の7つの診療科に対応した年間約1400のコースで、医療従事者の指導のもと、世界65カ国以上の約2万5000人に対してトレーニングを実施してきた。これまでは集合型の実地トレーニングが中心だったが、今回、5カ国語に対応したポータルサイトを公開し、LMS(Learning Management System)・オンデマンドライブラリなどのウェブトレーニングツールを拡充。オンラインと集合型のトレーニングを融合するとともに、事前学習と事後のフォローアップトレーニングまで一貫した医療従事者のスキルに合わせたトレーニングの提供を目指す。