2020年10月05日 11:39

かもめやは、無人移動体運行に必要となる無線機器をハイテクインターより調達し、無人移動体運用包括支援システム「OceanMesh(オーシャンメッシュ)」サービスの提供を開始した。
離島や山間部をはじめとする過疎地域においては、少子高齢化の影響で物流や医療面での課題が急増している。船はあっても操縦士が不足して船が出せない、医師や医薬品、医療機器・設備が足りないといった課題がある。また、無人飛行を行う際に通信キャリア網を使いたくても、離島や山間部は通信環境が整っていない場所も多く、運用調整や費用と合わせ高いハードルとされてきた。
そこで、かもめやは、これらの課題を解決する無人移動体運用包括支援システム「OceanMesh」サービスを8月より提供開始した。「OceanMesh」最大の特徴は「広帯域・低遅延・常時接続が可能な高品質の移動体通信ネットワーク」を素早く、低コストで構築できること。5.7GHz帯の小型基地局を地上に設置し、ドローンに搭載されたカメラと無線伝送装置(MPU5)によって、気象データをはじめとするさまざまな運行状況データのリアルタイム監視を実現する。
ハイテクインターの無線伝送装置(MPU5)は、映像とテレメトリデータ(遠隔地の測定データ)を同時多接続かつ、メッシュ・マルチホップでこれまでにない長距離・広範囲で送受信することができる国内唯一の機器だ。これにより、無人物流を実装するために国土交通省が出している「目視外/補助者なし運用」における、周辺の気象状況の常時監視、機体周囲状況確認の両条件をクリアした。