2020年06月25日 15:27

世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は、6月の「環境月間」に合わせ、世界的な気候変動による危機が私たちの身近な場所でも進行していることを周知するため、特設サイト「未来47景」を6月25日より公開する。
今や地球温暖化は「気候危機」と言われ、国際社会が十分な対策をとらなければ21世紀末には約4℃気温が上昇し、海面上昇や生態系の損失、台風の強大化など多くの影響が懸念されている。気候危機は自然界の動植物はもちろん、猛暑に伴う熱中症患者の増加や、洪水被害、感染症を媒介する蚊の生息域の拡大など、我々人間の暮らしにも甚大な被害を及ぼす。私たちの身近な地域もその例外ではない。
WWFジャパンは気候危機に警鐘を鳴らし、温暖化対策を促すための活動を行なっている。今回、気候危機に対して多くの人が目を向け、身近に感じて欲しいとの想いから、日本で予測される未来の気候危機を都道府県別に表した「未来47景」を制作した。東京都では、東京スカイツリーが強大化する台風による洪水で水に浸かってしまったり、埼玉県では、気温上昇によって暑さで有名な熊谷の温度計がMAXに振り切れてしまったりと、都道府県別で起こりうる気候危機を描いている。出身地や現在住んでいる都道府県名を入力すると、その地域の未来をイメージさせるイラストと解説が表示され、気候危機について学び、一人ひとりにできるアクションを知ってもらうことができる。