2020年01月31日 17:09

アストラゼネカは、AI型チャットボット「アズポート」および「アズトリート」を、患者および医療従事者向けの情報提供サービスとして本格導入した。
アストラゼネカでは、24時間365日コールセンターにてアストラゼネカ製品に関する問い合わせを受けており、年間約30,000件の問い合わせに対応している。しかしながら、スマートフォンやタブレット端末の普及により、様々な情報がインターネット上で簡単に入手できるようになったことで、近年では自分で情報を検索する患者も増えている。また、添付文書やインタビューフォームも電子化されるようになり、医療従事者においても患者と同様に、インターネットから最新情報を入手する流れとなってきた。
同社はこのような情報チャネルの変化に対応し、患者向けに「アズポート」の試験運用を昨年10月に開始した。「アズポート」はスマートフォンやPCから、いつでも簡単にアクセスでき、患者の質問にチャットボットが会話形式で回答する。また、口頭での説明が難しい吸入器の使用方法を動画で確認することができるため、より的確にサポートすることが可能となった。
また、医療従事者向け「アズトリート」を1月末に開設。「アズトリート」は、コールセンターによく質問が寄せられるアストラゼネカ製品について、医療従事者を対象にチャットボットが会話形式で答えるサービス。製品に関する質問やロット番号による製品の使用期限の確認、資材の依頼などをチャットボットが対応する。