2020年01月30日 15:58

大和ハウスグループのフジタは、給電装置から電力の供給を受けながら空撮が可能な「建機追従型有線給電ドローン 」を開発した。空撮した映像は、無人化施工の建設機械オペレーターに提供され、あらゆる視点からの映像チェックが可能となり、作業効率の向上と省人化が可能となる。

これまでの無人化施工現場では、あらかじめ現場周囲に配置したカメラ台車や建設機械の運転席に取り付けたカメラからの固定映像を頼りに操作を行っていた。しかし、カメラ台車配置に物理的制約があることや、建設機械の移動に応じた映像の切り替えに人手が必要で、この省力化が課題となっていた。また災害現場のような複雑な環境の場合、固定映像だけでは周囲を十分に俯瞰できず、走行について安全面での課題もあった。

今回開発した有線給電ドローンは、建設機械の外部に設置した小型のヘリパッドから離発着し、建設機械との相対位置を維持しながら自動で追従飛行する。また、ドローンのカメラは光学ズーム・光学防振機構を搭載しており高画質な映像を撮影できる。

これにより、建設機械オペレーターに対してあらゆる視点の映像を提示できるほか、映像の切り替え作業が不要となり、作業効率の向上と省人化につながる。ドローンの飛行時間については、有線で常に給電できるため、バッテリーを用いて飛行する従来のドローンに比べて長時間の飛行を実現した。