
ブランド総合研究所は、このたび全国の政令指定都市、中核市、県庁所在市の83市を対象とした市民目線による悩みや社会の課題、幸福度や定住意欲度などに関する地域の持続性を明らかにする「市版SDGs調査2020」を実施した。
その結果、83市のうち最もSDGs指数が高かったのは、川越市(埼玉県)となった。同市は幸福度も全国1位で、満足度は4位、愛着度10位、定住意欲度13位と4つの指標の評価がいずれも高くなっている。2位は金沢市(石川県)で、同市も4指標ともに10位以内と高い評価となった。3位は西宮市、4位に明石市と兵庫県の市が続いたが、同県では神戸市も8位にランクイン。なお、都道府県版では兵庫県は7位だった。5位には福岡市、豊橋市、札幌市が並んだが、福岡市は愛着度と定住意欲度で全国1位、豊橋市は満足度で1位となっている。
回答者自身や家族の問題として抱えている不満や悩みを、48項目の中から選んでもらったところ、「悩みはない」と回答したのは16.7%で、残りの83.3%は悩みがあると回答した。具体的な悩みとして最も多かった悩みは「低収入・低賃金」で、83市平均で34.6%。この結果は市によって大きく異なっており、宮崎市(52.7%)と青森市(50.9%)は市民の半数以上が悩んでいるという結果になった。逆に最も少なかったのは西宮市で23.0%。次いで岡崎市と越谷市の23.5%だった。
「社会として取り組むべき課題」の48項目の中で最も多かったのは「高齢化」で27.5%。次に多かったのは「いじめ・校内暴力・学級崩壊」と、「少子化」で27.3%だった。