タイガー魔法瓶が開発に携わった「HTV搭載小型回収カプセルの開発」が、第48回日本産業技術大賞「文部科学大臣賞」を受賞した。本賞は、宇宙航空研究開発機構（JAXA）および協力企業8社による合同受賞となる。

日本産業技術大賞は、革新的な大型産業設備・構造物や先端技術の開発、実用化で顕著な成果をあげた企業を対象に、産業界や社会の発展に貢献した成果をたたえる表彰制度。小型回収カプセルは、我が国として初めて宇宙ステーションからの物資回収に成功したことが、今後の地球低軌道利用の促進や将来の有人宇宙船にもつながる重要技術として評価され、受賞に至った。

同社は小型回収カプセルにおいて、たんぱく質の結晶などの貴重な宇宙実験サンプルを保冷状態で格納する真空二重断熱容器をJAXAと共同開発。 今回の経験を活かし、創業以来取り組んできた真空断熱技術で民生品や産業機器の分野においても、新たな価値を生み出すことにつなげていくとしている。