2018年07月26日 06:45

小田急電鉄では、7月11日終電後に、大規模停電の発生を想定して「回生電力貯蔵装置」の電源供給による列車自力走行試験を実施した。

この試験は、大規模停電発生時において複々線地下区間(代々木上原駅~梅ヶ丘駅)の駅間に停車した列車内の利用客を、安全かつ速やかに最寄り駅で降車できるよう、回生 電力貯蔵装置の蓄電池のみの電力で自力走行するための検証を行ったもの。

検証結果として、回生電力貯蔵装置の蓄電池のみの電力で、列車を各駅や駅間の勾配箇所に一旦停車させた後、起動させて次駅まで自力走行することができた。特に、同区間には最大の35‰の勾配があり、この勾配上で停車させた列車も蓄電池のみの電力で自力走行(起動)可能であることを確認した。今後は、万一の大規模停電発生時、地下区間に停車した列車内の利用客が安全かつ速やかに最寄り駅で降車できるように、本装置の具体的な運用方法等を定めるなど不測の事態に備える。