2018年02月09日 06:12

順天堂大学大学院医学研究科 整形外科・運動器医学の金子和夫教授らの研究グループは、ラグビー競技において、タックルする選手の頭の位置が頭頚部外傷発生頻度に大きく関わることを発見した。

研究によると、タックルした選手の頭部位置が相手選手の進行方向を遮るように衝突した場合、脳振盪を含めた頭頚部の外傷発生頻度が約30倍高くなった。これは、これまで推奨されてきたタックル技術の根拠を実証し、競技の指導者、コーチ、選手に対して有益な情報となるもの。他競技に比べて脳振盪の発生頻度が高いラグビーの指導者、コーチ、選手自身に広く認識されるべき内容であり、ラグビーにおける頭頚部外傷の減少や発生の予防に大きく貢献できるものと期待される。

本研究成果はイギリスのスポーツ医学雑誌「British Journal of Sports Medicine」で2017年11月21日に公開された。