2017年10月06日 13:40

関西大学東西学術研究所は、9月14日、日本の大学で初めて、歴史的文献の重要コレクションを収容するバチカン図書館と、資料の研究を進める協定を締結した。

同図書館のコレクションの中には、16世紀に展開されたイエズス会の宣教活動によってもたらされた東アジアに関する資料も見られる。例えば、日本や中国にいた宣教師がローマ法王に宛てた書簡や報告書、日葡辞書や葡漢字典等、さらには日本の漆器の箱や印章等が所蔵されていることがわかっている。このたびの協定締結は、これまで詳細が明らかにされてこなかった日本を含める東アジア関連資料の研究を進める目的で、関西大学・ローマ大学・北京外国語大学のチームとバチカン図書館との間でなされた。

今年4月、本学は、東アジア文化研究の世界的拠点「関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)」を設立。バチカン図書館の資料のデジタルアーカイブ化とそれに伴う研究活動は、KU-ORCASが主体となって進めていく予定。