2025年10月07日 15:40

日立と日立プラントコンストラクションは、次世代AIエージェント「Naivy(ナイヴィー)」を活用し、危険予知サポートで現場の安全性を高めるRKY(リスク危険予知)支援システムを新たに開発した。
本システムは、現場安全高度化ソリューションの具体的なユースケースの一例であり、従来の紙やホワイトボードを使ったRKY活動で課題となっていた情報の網羅性や臨場感を向上させる。メタバース空間で現場をリアルに再現し、中核を担うNaivyが過去の類似事例を即時に解析・抽出。安全手順の確認や危険個所の可視化にとどまらず、現場ごとの潜在リスクや最適な安全対策も作業者にわかりやすく可視化。その結果、作業者は自身の現場に即したリスクを主体的に捉え、質の高いリスク対策を検討できる環境が実現する。
日立プラントコンストラクションが顧客の変電所で本システムを活用した実証実験を複数回行った結果、作業者の安全意識が向上し、RKY活動の所要時間が約20%短縮。安全性と効率性の両立が実現できることを確認した。
今後、日立と日立プラントコンストラクションは、現場の安全性を高めるナレッジやノウハウに加え、作業者とNaivyの協働より得られる新たなドメインナレッジを基に、Naivyのさらなる進化を図る。フロントラインワーカーの作業効率やウェルビーイングの向上、誰もが安全に働ける現場の実現に貢献する。